終わり  ありがとう御座いました。

メンバー : さださ・かみさん(羅臼岳・斜里岳を登る)

羅臼岳・シレトコスミレを求めて  

7:56

2年前に、60歳になったら知床にシレトコスミレを見に行こうと思っていた。
しかし60歳になってからだと体力的に行けるかどうか判らないので、思い切って1年前倒しして今年出かけることにした。
年に一度の一週間の休暇を取って。

五月の連休に双六岳に行った時、帰ったら飛行機・宿の予約を早速しようと。
最初は、費用を安くするため札幌に出て夜行バスで斜里に出て、バスで登山口まで行く予定でいて一人で行く事にしていたが
女満別空港からのレンタカーの予約をしていたら、カミサンがレンタカーで行くのなら、私も行くと言うので二人で出かける事にした。
しかし、シレトコスミレの咲く場所へはテントで二泊しないと行けないので、カミサンは羅臼岳往復(一人で下る)で話が付いた。

1日目(6月29日) 名鉄岐阜駅8:35---9:30中部国際空港11:10---13:05女満別空港---レンタカ---網走---15:30小清水原生花園16:00ー---
             16:30似久科原生花園16:50---17:20オシンコシンの滝17:25---17:40ウトロ(酋長の家)

2日目(6月30日) ウトロ4:30---5:00岩尾別・木下小屋5:20---オホーツク展望台6:14---頂上まで5km7:12---弥三吉水7:34---
             頂上まで4.0km7:47---仙人坂・頂上まで3km8:16---8:45銀冷水・頂上まで2.5km9:06---10:20ラウス平10:35---
             岩清水11:00---12:00羅臼岳12:10---12:50岩清水13:10---13:20ラウス平13:30---三ツ峰キャンプ地14:30---
             15:20サシルイ岳15:30---16:00ミクリ沼16:10---オッカバケ岳17:00---17:20二ツ池キャンプ地

3日目(7月01日) 二ツ池キャンプ地6:25---7:15南岳7:20---シレトコスミレ観察---10:00南岳10:10---11:20二ツ池キャンプ地12:00---
             12:30オッカバケ岳12:40---13:00ミクリ沼13:10---14:05サシルイ岳14:20---15:00三ツ峰キャンプ場 

4日目(7月02日) 三ツ峰キャンプ地6:00---7:00羅臼平7:30---8:15大沢雪渓上部---8:28銀冷水8:45---9:07仙人坂9:10---
             弥三吉水9:40---オホーツク展望台10:43---11:30岩尾別・木下小屋12:37---13:20知床峠---14:00羅臼---14:50熊の湯---
             知床峠---ウトロ(酋長の家)

5日目(7月03日) ウトロ---知床峠---8:50間欠泉9:00---羅臼---10:20ひかりごけの生息地---10:47瀬石温泉---10:56相泊温泉11:15---羅臼---
             野付崎---摩周湖展望台分岐---15:45さくら滝---清里・緑清荘

6日目(7月04日)  斜里岳登山クリック

7日目(7月05日) 網走観光ホテル---ワッカ原生花園---女満別空港---中部国際空港---名鉄岐阜駅

一日目:中部国際空港での出来事。 キャンプ用のガスボンベは飛行機には持ち込めない。帰りまでの「お預かり」(網走のホームセンターで購入・空港でも売っていた。)
     HISで航空券を購入した事はいいが、航空券がA4サイズの案内と兼ねていて二次元バーコードでチェックイン。帰りも同じ、無くさないように。
     女満別空港に着いて、レンタカーの窓口へ(Jネットレンタカー)。

    すでに2組の客が来ていて手続き待ち。660ccで事前契約していたが、軽が無くて1300ccのGMの小型車が追加料金無しで。
    車を空港駐車場(30分無料)に止めて、カミサンと荷物を取りに。バス停近くに止めても良かった。帰りは入り口近くに止めてカートに乗っけた。
     道中の話。最初、女満別湿生植物群落に寄る予定でしたが、道を間違えたらしく、うろうろ。あきらめて網走へ。
     途中、博物館網走監獄・オホーツク流氷舘の案内標識があったが、帰りに時間があったら寄ることにして通過。(網走湖の畔を走っていたら最終日に泊る網走観光ホテルが丘の上に見えた。)
     網走の町の中に入り、ガスボンベを、ホームセンター「ホーマック」で買い求めた。近くには、ベスト電器・洋服の青山・ユニクロ・ブックオフなどがあった、(国道沿いではない)
     最初の、花見見物「小清水原生花園」に到着。30分ほど歩いて、ウトロヘ。途中、似久科原生花園(イクシナゲンセイカエン)の案内標識があり、寄って見た。
     小さな原生花園ですが、オホーツク海のすぐ傍で、まずまずでした。(原生花園では時間も遅かった為にあまり写真は撮れませんでした。)

JR小清水原生花園駅(15:45)電車が到着するころ沢山の観光客
が集まってきました。駅には、とても綺麗な、懐かしいオレンジカードが販売していました。
使う機会が最近ないのでパス。本当はほしかった!

久しぶりに二人で、
カメラに収まりました。

ウトロの町に入る手前の国道脇に突然現れました。
オシンコシンの滝

7:34

朝、五時に目が覚めた。外を見ると、すごい風が吹いている。
カミサン曰く、お風呂で、地元の人と話をしていたら、
風が強い日は、雨は降らないと言っていた。との事

五時半を過ぎたころに、一旦全容を現した。
途中まででも登ろうかと、今日はあまり気が進まない。
オオバナノエンレイソウが咲いているらしいので、咲いているところまでは行こうと。

2008年06月29日〜7月06日
羅臼岳;クリックすると今回の山々
今回の花々 クリックして下さい。
原生花園
←クリック
知床で泊った宿「酋長の家」
旅館と民宿があって民宿に泊った。(¥7、500)
エアコン完備
カミサンは四連泊した。
加水なし・かけ流し/水を入れないととても入れない。
ナトリュウム塩化物・炭酸水素塩泉
心のこもった手作りの夕食。
5:20
ウトロの港 今は、端境期で漁には出ていない。
鹿の角を売っている店
セブンイレブンの他、地元のコンビニが1件ある。
回転寿司もある。
宿の横に、こんなのが。「ゴジラの手湯」
朝食
二日目(6月30日):いよいよ、山に登る。前日に作ってくれた、おにぎりをザックにいれて、宿を早朝(4:30)に出発。車は朝露でびっしょり。大きなフキの葉で窓を拭く。(大きな葉もこんな時、役にたつ)
途中では、何組かの鹿の親子が
まだ、お乳を飲んでるくらいの
小鹿がヒグマに
襲われる事がある。
6月30日 4:48
羅臼岳を見ながら、朝日を受けて岩尾別の登山口へ。
5:13
登山口に、到着。木下小屋。車の駐車場所を聞いたら、車が止まっている場所は、
ここの土地でなく、営林署の管轄だと言う事。駐車禁止の文字があるが、
その下に、崩壊でくずれるおそれがあります。との文字も。確かに、土留めがしてある。
丁度、一台分のスペースがあったので止めた。
5:20
登山者記録(登山届)に記入して、出発。
6:20
この日は、オホーツクの海は、雲海の下でした。
8:45
銀冷水の湧き水 飲みました。
9:27
大沢の入り口 
例年に比べて残雪の量が少ないらしい。
(木下小屋の主人の話)
9:45
両側、特に右側に、エゾコザクラが沢山咲いていて、
中々先に進めない。軽アイゼンを用意してきたが不要でした。
エゾコザクラが咲く斜面
10:25
羅臼平からの羅臼岳
お昼までに着けば大丈夫。
11:05
岩清水 冷たい水が滴り落ちています。
山頂からの眺め。 羅臼湖が見える。道路は、知床横断道路、知床峠は右のほうにある。
遥か向こうに、これから行くシレトコスミレの咲く硫黄山が見える。
山頂にて。この先登って来たのは3名のみ。
カミサンは、写真を撮ってくれた人と後先になって下山したとの事。
二等三角点
羅臼平でカミサンと別れて、一人で今日のテント場、二ノ池へ。
登山道脇には、チングルマ・ハクサンチドリ・シナノキンバイが
咲き目を楽しませてくれた。
三ツ峰の下りから。 手前の雪渓の下に、
戻って来た時のテント場、三ツ峰のキャンプ地がある。
二ツ池のテント場は、正面「サシルイ岳」1,564mを超えて、
オッカバケ岳1.450mの先にある。
サシルイ岳を越えて、長い雪渓を下る。帰りは登り。
正面「オッカバケ岳の向こうに、二ツ池のテント場がある。
ミクリ沼 雪渓を下り終えたら、沢になっていてこれが、
登山道かと不安になった。
半分、藪こぎの先にこの沼があった。二ツ池のテント場は山の向こう。
(ここにテントを張る人もいるようだ。)
12:00
頂上直下は、険しい岩稜帯になっている。
シレトコスミレが待つ峰々。
一番手前の南岳の先に一番近い場所がある。
やっと、今日のテント場「二ツ池」が見えた。
17:45
テントも設営完了。水も3リットル沸かした。
五人のパーティーのテントもあった。
3:10
知床の朝は、早い。三時を回ればもう明るい。
7:18
南岳より。二ツ池のテント場が見える。
また、ウトロの港も見える。6時にテントを畳んで、
サブザックでスミレの咲く地へ。
南岳を下って、最初のガラ場に来たとき、
海側の崩壊地に、この大株がありました。
でも海から吹き上げてくる強風で、うまく撮ることが出来ませんでした。
北方四島の一つ「国後島」の峰々が見える。
シレトコスミレは、南岳を下った、最初のガラ場に咲いている。
海側の斜面は崩壊が激しいのか、小さな株は見当たらない。
株数こそ少ないが、大株があった。
登山道の、右側の荒地には、小さな株が沢山あった。
土砂の流入で埋れなければ、数年先には期待できる。
下の写真がそうです。
目的の、シレトコスミレを見ることが出来て、ラッキー!!。丁度見頃でした。
硫黄山方面のスミレも見たかったが、この地で満足したので戻ることにした。
三日目:(7月01日);シレトコスミレを求めて。
14:28
羅臼岳が見える場所に戻って来た。
雪渓の下に、今日のテント場「三ツ峰のテント場」が見える。
キャンプ地に北キツネ出現
なんやら獲物を捕らえたようです。
飛び跳ねていました。
念願のシレトコスミレを見ることが出来てホッと。
三ツ峰のテント場で。佐世保市から来た登山ガイドの末永氏に撮ってもらった。
彼は、翌日3時に硫黄山へ出かけて行った。
他に倉敷から車で来たと言う青年も来ていた。皆、一人で来ている。
テント場周辺には、
チングルマの群落がありました。
四日目:(7月02日) 下山
5:51
フードロッカーの近くからオホーツクの海を眺めた。
眼下には、知床五湖が見える。
さー出発 少し歩いた脇にシロバナのエゾコザクラが咲いていた。
今日も、すんなりとは進めそうも無い。
6:58
いよいよ、今回の山行も終わろうとしている。三ツ峰の鞍部から。
この鞍部周辺には、メアカンフスマ・メアカンキンバイ・
シナノキンバイなど色々な花が咲いていた。
シナノキンバイ
エゾコザクラ
イソツツジ
11:30
登山口の木下小屋に着きました。早速、温泉に入り汗を流した。
小屋には、奥さんが見えて¥200払う。風呂は中を通って奥の外にあった。
入る前に、小屋のピンク電話からカミサンに電話を入れ迎えを頼んだ。
風呂から出て玄関を出たら、既に迎えに来ていた。
このほかに周りが囲まれた、木の浴槽の風呂がある。飲み物・食べ物は何もない。
下の「ホテル地の涯」に行かないとだめだ。
小屋の中は、小奇麗で、素泊り料金のほか¥300で布団が借りられる。
昼飯を食べるのに、知床横断道路で羅臼の町へ車を走らせた。
写真は、知床峠からの羅臼岳です。
知床峠の手前のカーブを曲がっていたら、
左の山側の残雪の付近に何やら白いものが見えた。
車がいない事を確認して少しバックして路肩に車を止め、
近づいていったら「ミズバショウ」であった。
背丈が30cmにも満たない小さなミズバショウでした。
羅臼の道の駅で。二階のレストランで、店員さんの勧めで「ヒグマの肉」を注文した。
いつもあるわけではないそうです。硬くはないが、脂身が無いのでパサつく
帰りに、入った「熊の湯」 ¥寸志 「おすすめ!」
日によって、色・温度が変わるそうです。
この日は乳白色。地元の人たちの話が聞けて楽しい湯でした。
今日の午前中は、羅臼側の知床半島に向かう海岸線のドライブ
知床横断道路で、再び羅臼へ。羅臼側からの羅臼岳。
羅臼側からの登山道は、右のほうの裾野を登って行く。
羅臼側登山口「山小屋・峰」
小屋には、温泉もあり、又すぐ近くには「間欠泉」もある。
昔は、高く吹き上げていたが、最近は1mぐらいしか吹き上げないそうだ。
知床らうす八景(マッカウス洞窟のヒカリゴケ)
ヒカリゴケそのものは珍しくないが自生規模が国内最大のため、
北海道指定天然記念物となっている。
瀬石温泉(せせきおんせん)
海岸線の際にあり、満潮時には海没することから珍しがられ、
ガイドブックへの掲載やTV番組撮影などにより有名になった。
訪れた時は、手入れがされて無く、海草がはびこって、汚かった。
相泊温泉(あいどまりおんせん)
温泉知床半島の東岸、
瀬石温泉よりさらに先の相泊集落にある露天の温泉である。
相泊集落は知床半島の先端に向かう道路の終点にある。
ここから先は車では行けない。
知床半島の先端は船でしか行けない所だ。
相泊は車で行ける最果ての地のひとつと言えるだろう
小石が続く海岸にポツンと温泉がある。¥寸志
小石の海岸を掘って木枠で浴槽が作っている。浴槽は男女に仕切られていて、その周囲ををベニヤ板で囲っている。屋根には建築用の青いシートがかけられている。
海側は開かれていて海を眺めながらお湯に浸かることができる。「おすすめ!」
車を、網走支庁から根室支庁へ。標津町から野付半島の原生花園へ。
時間の関係で、途中でUターン 写真の花は、センダイハギ
エゾカンゾウ
ハマナス やっと、咲きたてののハマナスを撮る事が出来ました。
でかいぞー・北海道 こんな風景の中を、、釧網本線の清里町駅へ。
天候は、怪しくなってきた。摩周湖近辺に来たら濃いガス。
途中、摩周湖展望台方面の標識があったが寄らずに、ひたすら走る。
さくら滝 清里町に入ったら、滝の標識があった。
少し時間も有ったので、寄ってみた。
最初は、なんだーただの滝かと思ったら、次から次と、鱒が滝登りしているではないか。
落差 2mの河川滝 滝としてよりも、「桜鱒」の遡上で有名
明日は、斜里岳へ登る予定だが、天候が良くなさそう。
多分、登れないだろうと、朝食は皆さんと同じ時間で。
きよさと温泉 緑清荘
これが、一泊二食¥6.170の夕食
さすが、官営。今日は、一日車を走らせているだけで、腹はすいていなかった。
6日目(7月04日);斜里岳登山  
斜里岳:部屋から。クリックしてください。
五日目:(7月03日) 観光&斜里岳の麓・清里町へ移動。
7日目(7月05日);網走観光ホテルからワッカ原生花園へ、そして女満別空港へと岐路に着いた。
最終日は、せめて豪勢にとホテルに宿泊。さすが観光ホテル。
夕食:鯨の刺身もでた。
網走湖の大きな蜆の炊き込みご飯はうまかった。
網走湖 部屋から。
クロバナハンショウヅル
ワッカ原生花園;クリックしてください。