2007年04月28日(土) 雷・強風・雪

18:20

06:53

コブ尾根の頭

間ノ岳

赤岩岳

天狗の頭

畳岩尾根の頭

終わり  ありがとう御座いました。

前日、小屋管理事務所より連絡があり、小屋のメンバーの一人に不幸があり、満足な食事は出せないけど良いかとの電話が入った。
弓折岳付近で、滑落で死亡したとの事。「気をつけて行きます」とお願いして21時過ぎに家を出た。新穂高駐車場に0:30到着。半分ぐらい埋まっていた。
4:30に目が覚めた。隣の車の人が出発支度をしていた。日立市から来たと言いい、同じ双六に行くとの事。
一緒に行きましょうと言ったが、遅いので先に行きますと言って出発して行った。
5時に登山届け書いて小生も出発。天候はこの時、時々小雨。
ワサビ平小屋で休憩。私含め8人が登って来ている。日立の人は、先をどんどん一人で歩いている。
雷が鳴り出し、突風も吹く荒れた天気になった。風が少し収まった所で出発。
7時25分小池新道の入り口に到着。ここまでに2つのデブリを超えてきた。
途中追い抜いた、日立の人・K氏も間もなく到着。この先はトレースらしき物は何もない。
K氏が、もっていたGPSが唯一の頼り。9:30分に大ノマ乗越が見える所に到着。大休止。
この時、雲の切れ間から時々青空が覗く。天候は回復すると信じ稜線を目指す。
11時を過ぎたころから雷が再び鳴り響き、大粒なあられと強風。
10m先を進んでいるK氏のトレースも消えてしまう。視界は10m以下に落ち気温もどんどん下がって行く。
13時に弓折岳直下付近に到着。でも凄い地吹雪。小屋まで2時間も進めば到着すると思われたが、視界0。
このまま稜線に出て、歩くのは非常に危険と思われ下山する事にした。
トレースは全て消えている。視界は0に近い。斜度もかなりきつい、クライミングダウンで下山開始。
右・右とルート取りながら、下山。
小池新道入り口に着いたのは、17時を回っていた。無事下山できた事に感謝。


*----小屋管理事務所からのメール*----
先日の水晶岳におけるアカギヘリコプター墜落事故の影響で、
ヘリ会社が航空局からの指導をうけており、当山小屋でもヘリコプターの
使用がストップされ、再開の見通しも立たない状態です。万が一の場合は、食料など乏しい状態になりますが、
最善は尽くしますので、あらかじめご了承下さい。誠に申し訳ありませんが、よろしくお願い申し上げます。

シシウドガ原 大ノマ乗越が見える。ルートは右の斜面を回り込んで登って行く。
この時、天候が回復かと思われたが、この後悪天候に変わった。カメラを出す事は出来なかった。

11:00

13:15

14:47

8:10

10:00

10:30

14:30


新穂高5:10--笠新道登山口6:20--6:35わさび平6:50--7:25小池新道入り口7:30--9:40シシウドガ原10:00---13:00弓折岳直下13:20---下山

9:41

8:43

10:05

10:17

10:39

13:00

13:55

14:10

15:00

2,860.3m

メンバー:単独

11:35

右奥くに大ノマ乗越の入り口が見える。 いくつかのデブリを超えて進んで行く。

9:40

7:25

小池新道入り口 天候が思わしくない。回復を期待して出発
ここまでTOPで来たが、日立から来たK氏に先を譲った。彼は、GPSと言う強い味方を持っている。

8:20

小池新道入り口のデブリ

7:26

15:15

今回下山で使用したルート 残雪期以外は利用できない。正面の稜線は西鎌尾根
左奥から降りてきた。 左又谷 下の方に所々崩壊した砂防工事用林道がある。

16:05

素晴らしい、ブナ林 この先林道の崩壊した場所が続き何度か蟹の横ばいで通過した。

つい先ほどの熊の足跡。どこかで俺を見ているのか? 小池新道の入り口はもう近い。

16:20

大窪池のミズバショウ

大窪池近くのカタクリと牧戸・であいの森のキクザキイチゲ

有難うございました。

今回の亡くなられた方は、双六小屋の支配人:森下時貞氏(43才)
弓折岳稜線で滑落し、雪洞の中で凍死したとの事 合掌。

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