南岳・中岳・大喰岳
2010年06月09日(水)〜11日(金)
天候;晴れ  メンバー:単独  
1日目 6月09日(水) 岐阜06:15---郡上---せせらぎ街道---高山---9:30新穂高駐車場9:50---登山センタ10:07ー---穂高平11:00---12:10白出沢出合12:18
               チビ谷14:25---15:06滝谷出合15:10---17:06槍平冬季小屋

2日目 6月10日(木) 槍平冬季小屋5:00---5:17南沢---6:30滝---8:50南岳下部---12:30中岳の全容が見える---13:48南岳のピークが見えた。---14:25南岳14:58---15:05南岳冬季小屋
3日目 6月11日(金)  南岳冬季小屋5:40---6:17天狗原分岐---ライチョウが出てくるのを待ちながら---7:58中岳8:10---10:10大喰岳10:20---10:50飛騨乗越11:20---12:58宝の木---
                14:15槍平小屋14:20---14:41南沢---15:36滝谷出合15:45---16:23チビ谷16:28---17:12白出沢出合17:15---18:45新穂高登山センター
1日目 6月09日(水) 1日目は、槍平の冬季小屋までなので朝、自宅を出て下道で新穂高まで車を走らせた。せせらき街道は最近、交通量がほとんど無い。不思議?トンネルが無料(\400)になったのに。
               高山を抜けて、一路新穂高へ。平湯峠の下りの途中から、まだ白い笠ヶ岳が大きな姿を見せてくれる。
               新穂高の無料駐車場は、がらがら。登山センターで登山届けを書いて出発。5月の終わりに右俣林道を歩いた時には、サンカヨウ・ミヤマエンレイソウが咲き誇っていたが、
               もう、終わってユキザサ・オオバミゾホオズキが咲き始めていた。穂高平へは、途中の林道から夏道経由で。穂高平小屋には人が入っていた。挨拶をしただけで通過した。
               白出沢出合を過ぎ、登山道を進んで行くと、ニリンソウが登山道脇に一杯咲いていた。チビ谷の雪渓のトラバスを通過して、滝谷出合へ。
               滝谷出合に着いた。この時期、橋は外されたまま。何処を渡ろうか。少しぐらいの水濡れは仕方が無い。渡って滝谷を暫く眺めて、槍平へ。
               この時期に入った事が無かったが、ヒメイチゲ・コミヤマカタバミが咲いている。ザックを何度も下ろして撮影タイム。南沢出合から樹林帯を抜けて槍平に着いた。
               槍平小屋は2月にナダレに遭い、7月の開業に向けて、急ピッチで補修作業が行われていた。今日の泊まりは冬季小屋。どこの冬季小屋の入り口も跳ね上げ式で狭くて扱いにくい。
               中は、真っ暗。でも綺麗にしてあった。今日は、広島から来たと言う若者と二人。食事後、入り口からふと、外を見ると夕日に映える北穂が見えた。(宿泊料金¥1,000)

2日目 6月10日(木) 4時に起床し食事をして、5時に出発。樹林帯を抜け、明るい南沢に出た。下の方にデブリが在ったが、意外と小さかった。解けてしまって小さくなっていたのか?
               毎度のこと、突き当りを右の沢に入り、滝の右側を巻いて南沢を詰めて行く。南岳の下部までは、順調に来たがこれからが本番。
               ただ、ひたすらに登るだけなのだが、ここまで高度を上げて来ると、陽に当って表面は緩んでいても、その下は凍っている。
               やっぱり、10本爪を持って来れば良かった。何箇所かで、蒼氷になっていた。足を動かしている時間より、立ったままで休憩している時間の方が長くなった。
               南岳の冬季小屋までなので、急ぐ事もないからか、ゆっくりしたペース。しかし南岳のピークが見えた時には、ホットした。
               上部では、雪も消えガラ場に変わったので、ピッケルを片付け、ピークを目指す。登山道に出て暫く歩くと、目の前に繁殖期色の美しい雷鳥の番が出迎えてくれた。
               冬季小屋に着いて、荷物を片付けて、外で雪を溶かして水を作る。前日に降って出来た吹き溜まりの白い雪を取って水にした。
               食事が出きる状態にして、夕陽が当る北穂高岳を撮りに、撮影ポイントへ。ハイマツに身を寄せ、夕陽が当り素晴しい光景の北穂の滝谷を眺め至福のひと時。
               下からガスが湧き上がって来て、シャッタチャンス。そう簡単にはうまくは撮れない。素人なんだから、本見たいには撮れない。
               食事に戻って済ましてから、再度挑戦しにポイントに行ってみたが、残念ながら雲で陽は当っていなかった。しばらく待ってみたが雲は切れなかった。
               この冬季小屋も、利用料金は¥1,000だか、隙間があって、あっちこちに雪が吹き込んでいて、冷蔵庫の中にいるみたい。持ってきたツエルトをかぶって寝た。

3日目 6月11日(金) 小屋の上の方に小さな窓があるらしく、外が少し明るくなったのがわかる。時計を見たら4時。食事をしても日の出までには間に合う。
               パンと、クリームスープの朝食。外に出ると、少し霞がかかっているようで、奥穂がすっきりと見えない。北穂の雪の壁が赤く染まるまでの朝陽ではなかった。残念。
               ライチョウに出会えることを期待して出発。昨日出会った番に会えるかと、ゆっくりと歩きながら、止まりながら探すが、南岳では会えなかった。
               中岳への登りと、大喰岳への登りで、会うことが出来た。特に大喰岳では、1時間ぐらい観察していた。笠ヶ岳がバックになる所にこないかと。
               この時期の稜線は、ほとんど夏道が出ているが、日影や吹き溜まりには雪が残っていて、飛騨乗越までアイゼンを付けて歩いた。
               飛騨乗越に着いて飛騨沢を見下ろすと、結構な急な下りに見える。行動食を取った後、下山開始。調子が出るまで、暫く後ろ向きで下った。
               木の周りの雪が解け根元が見えた頃の樹林帯の中を歩くのが一番いやだ、雪を踏み抜いて片足がハマッテしまたりする。槍平がまさにそうだ。
               無事樹林帯を抜け人工物が見えたときは、やっと下りたと思った。
               槍平小屋は、急ピッチに作業が進められている。小屋を後にして一路滝谷出合へ。出合いの手前の水場で水分補給。大量な湧き水が流れ出ていて汲み易い。
               いよいよ本日最後の、難関の沢を跳び越す。来た時と比べて水量が多いようだ。チョットミスして、靴の紐の所まで水を被ってしまった。
               白出沢の出合までは、まだ1時間以上かかる。鳥の美しい囀りを、聞きながら、時には止まって囀りの主を探してみる。白出沢に着いた。穂高の稜線を見るが、雲の中。
               これから、二時間ぐらいの林道歩き。ひたすら歩く。駐車場には7時過ぎしか着かないので、日帰り温泉はどこも終了しているだろう。
               栃尾の荒神の湯に入ろうかなと、考えながら歩いた。新穂高の街路灯の灯りが見えて、やっと終わった。登山センターで下山届けを書いて、暗くなった道を駐車場に急だ。
               途中の二軒の日帰り温泉は残念ながら、明かりは消えていた。やはり栃尾の「荒神の湯」しかないか。今日は石鹸を持っていないのだ。「平湯の森」も考えたがぎりぎりなので諦めた。
               湯の駐車場には、いつもの如く車中泊の車が数台居る。懐中電灯持って温泉へ。今日の湯は熱い.。水を入れているのだが熱い。(¥200ほどの協力金)
               慣れるまで、桶で何度かお湯をかぶって入った。汗を流すことが出来て助かった。丹生川でラーメンを食べて、高速で帰路に着いた。
               
1日目
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2日目
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3日目
本人です。岩の上ににカメラをセットして撮りました。
終わり  ありがとう御座いました。
堂々とした、ライチョウの雄。(大喰岳で)
写真をクリックすると今回撮影した写真が
ご覧いただけます。
夕陽に映える北穂高岳・滝谷
槍平の冬季小屋の前から 北穂高と涸沢岳
9:50    新穂高温泉の無料駐車場を出発。
バスセンターの建物 右下角に、県警の登山センターがある。 
     食堂も土産物屋も閉鎖したようだ。
10:07         登山届けを提出して出発する。
15:06 滝谷出合。 ここで、石の上を飛び渡った。
14:25  チビ谷の雪渓をトラバスする。もうじき滝谷出合だ。
11:00 穂高平に着いた。
白い筋は「白出沢」奥穂岳山荘がある。
左の山は、蒲田富士(がまたふじ)2,742m)
新穂高から、1時間ぐらいで到着する。ハイキングに丁度よい。
もじき妊娠した飛騨牛が放牧される穂高平牧場がある。
16:35   南沢をトラバスして、槍平の樹林帯に入る。
2010/06/10 南岳にて
2010/06/11 中岳にて
滝谷出合手前の湧き水 直ぐ傍に「藤木レリーフ」がある。
17:50   林道を歩いていたら、カモシカと遭遇した。
14:15  槍平小屋に到着
     小屋明けの準備で忙しそうでした。
14:41 南沢出合
    南岳新道へはこの沢をつめれば取り付け点に出る
12:58  通称「宝の木」 大喰岳西尾根の取り付け点 
オオツノカメムシ 南岳3,000mの稜線で見ました。
あっちこっちに居ました。上昇気流に乗って来たのかな。
  
飛騨沢を見下ろす。長い下りだな〜
10:50    飛騨乗越に着きました。
      少し登った所に槍ヶ岳山荘がある。
10:21 大喰岳からの眺め 西鎌尾根に続く峰々。
    双六岳・三俣蓮華岳・黒部五郎・鷲羽岳が見える。
8:21      中岳付近の標識
10:20      大喰岳からの槍ヶ岳
6:17    天狗原分岐の標識
7:58    中岳に到着
トレースが付いていたので、登ったがかなり辛かった。
6:54   中岳への登り。 
   雪が多ければ左を巻くのだか、今回は正面左を直登した。
5:40  南岳冬季小屋を後に、飛騨乗越へ。
15:05  今宵の宿:南岳冬季小屋に到着です。
   昨年、4月30日は入り口は雪の中だった。
4:47   朝日に映える、北穂高岳
16:13  到着後、北穂高岳を見に出かけた。
冬季小屋の中 左側は二階建て。
右奥にトイレがある。
14:25        南岳山頂に到着
南岳からの眺め 南岳小屋&北穂高岳
13:48  南岳山頂の標識が見えてきた。
      ガラ場を登ることになる。
9:24  下の沢に槍平小屋である。
振り返ると、雲一つ無い青空の下、笠ヶ岳が見える。
12:08    中岳の全容が現れてきた。
      昨年は、右の鞍部に出るルートで登った。
12:09  真下に槍平が見える。
南岳近くに来た時に出会った、ライチョウの番
8:15 南岳はまだまだ先である。正面の雪のある所を詰めて行く。
7:27  沢に日が差してきて、長い影を作った。
13:07 槍ヶ岳も見えてきた。本日は、南岳冬季小屋までなので、休憩しながら景色を眺めて登る。
5:17  南沢の始まり。正面を右の沢に入る。
   南岳新道の取り付点は、右側にあるのだが、雪で確認出来ず。
5:00 朝の槍平小屋 さあ〜、本番の南沢が始まる。
6:14    正面を右の沢に入ると、直ぐに滝が現れる。
     雪が無くなると滝も消える。
8:51 だいぶ、登ってきた。八本爪では不安になってきた。
ナダレで壊れた箇所の、修復作業。
5月の連休明けから大工さんが入り、始まった。
北穂高岳の滝谷 正面の雪渓の下に大きな滝がある。
17:06       槍平小屋に到着
6:30     滝に出る。右側を巻いて上部に出る。
料金箱に¥1,000也を入れてる。
槍平冬季小屋 水場は、近くにある。
14:20  白出沢を過ぎると、ニリンソウの咲く登山道になる。